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2009年10月18日日曜日

冬はすぐそこまで 東北の三山 栗駒山


 3日目:栗駒山(1627m):前日の登山客もまばらな、冬景色の岩手山とはうって変わり、こちらは紅葉狩りの観光客でごった返していた。といっても、昨年6月の岩手・宮城内陸地震の被害で、東北道の一関側からの通行や登山も出来ず、秋田道をぐるっと西に回り、横手~十文字を経由して麓の須川温泉の土砂降りの前夜到着する。この温泉も地震被害は大きかったらしく、自慢の露天大浴場は壊れたままで、建物もどうにか改築して、この日が改築した大浴場のオープンの日だった。温泉の湯気をそこここで感じながら、色づいた山々を見ながら1周約3時間の登山コースを歩いてきた。

冬はもうそこまで 東北の三山 岩手山

 2日目 岩手山(2038m):前夜に麓にある「焼走り国際交流村」のロッジに到着し宿泊、ベランダから満天の星の空を見上げて、翌日の登山が楽しみでベッドに潜り込んだが、朝起きてみてびっくり!同じベランダから、数日前に冠雪したという頂上付近を白い色で染めた岩手山がどっしりと視界を塞ぐように目の前に聳え立っていた。7:00過ぎ、焼走り溶岩流に沿って続く登山道を進み出し、8:30-第2噴出口跡に到着、見下ろすと溶岩流がきれいな流れの広がりを黒くあらわしていた。9:30-他の登山道との合流点「ツルハシ」着、そこから進んで標高1500m付近からちらちらと雪が舞いだし、気温も急に低くなる。10:30-平笠不動避難小屋に到着する頃には、周り一面雪に覆われた樹林帯になり、11:00雪混じりの強風の頂上に到着するが、寒さの余り写真を撮っただけで早々に下山する。下山途中、周りの山々の間からうっすら日が差してきて、地上を見ると溶岩流の模様と四角く区切られた自衛隊の演習場が隣り合わせに見えて、それをまたぐように虹が架かっていた。そういえば、下山途中、演習の砲弾音が断続的に聞こえていたが、何でも前日に北の将軍様の国がまたミサイルを打ち上げたとのことを知った。往復8時間の登山、とりあえず百名山77個目。





冬はもうそこまで 東北の三山 秋田駒ヶ岳

 10月10~12日、以前登ろうと麓まで向かったものの、噴火の危険性があるとのことで入山が出来なかった岩手山をメインに、秋田駒ヶ岳、栗駒山と秋の風景を満喫してきた。
 1日目秋田駒ヶ岳(1637.4m):前夜日付が変わる少し手前に盛岡に入り、朝、快晴の空を見上げて意気揚々と雫石町を抜けて秋田県側に向かう。駒ヶ岳の情報や火山防災の展示をしてある「アルパこまくさ」から、マイカー規制のため八合目までのバスに乗るのだが、途中、田沢湖の表示が見えた頃から温泉の匂いや、所々にお湯の湯気が立ち上がるのが見え、その上「アルパこまくさ」にも露天風呂があることを知り、下山後の温泉が楽しみになる。八合目のバス停を降りたとたん、予想以上に風が冷たく、紅葉真っ盛りを期待していたのに、すでにシーズンが終わったように笹の林だけが視界に入ってくる。笹ばかりのその名も笹森山、湯森山と通ると紅葉の裾野を抱えた乳頭山が見えてきた。尾根を南下して横岳から阿弥陀池の避難小屋に到着した頃には、すぐ横にある池の水面も見えないほどの霧に囲まれ細かい雨が降ってきて、主峰の男女岳へ向かうことをあきらめ、かつて硫黄採掘鉱があったという古い登山道を下山してくる。冷えた体を乳頭温泉郷の中の一つで、小学校跡を改築したという大釜温泉の露天風呂でゆっくり温めて翌日に備えた。