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2012年4月14日土曜日

ほっとする食事 『ソースカツ丼』

B級グルメと聞くと、なんだか気負い過ぎていて、
イメージとしては、けばけばしい化粧を施して、長い行列でも「私は通なのよ、ふふん」という感じで手にはよしもとばななあたりの単行本を開き、平然とじっと耐えしのぐ。いざ食べるときは汗だくになってラーメンをすすり、どんぶりに箸を突き立て、汗で顔がまだらになっていたりして。それでもお勘定の時は知らん顔して異常に分厚いルイ・ヴィトンの財布から札を取り出す。ついでにイオンのショッピングカードなんかが落ちてきたりして・・・・

そんなB級グルメに入れてはもらいたくない「ほっとするメシ」
たとえば季節の変わり目なんかに、ふっと食べたくなり、一度食べたくなると電車を乗り継ぎ、嵐の中を猛スピードで脇目もふらず運転して、息を切らして店に飛び込むような(ちょっと大げさか・・・)。
そんな食事の一つが福井名物ヨーロッパ軒の『ソースカツ丼』
それも総本店の福井ではなく、のれん分けした敦賀ヨーロッパ軒本店の、ちょっと仰々しくもあり昭和の勢いを感じさせる建物で食すのが一番!というより他の店は行ったことがない。
それにしてもこの建物、3階が団体用の階だと言うことだが、その上は何なんだろう?
2階の一般席のテーブルに着くとすぐに目に飛び込んでくるのが、そこに貼られた(もしくは挟み込まれた)メニューとそのキャッチコピー!「ほっとするおいしさ」
そのものでんがな。

すかさず「カツ丼セット」を注文し、次に目がいくのがどうしてもこのお茶の入ったヤカン。
いいあじ出してるな~。








さて、お待たせ、来ましたよ、
カツ丼セット。

ソースのしみこんだカツがこぼれ落ちそうで、がつがつとかじりまくる。
ソースのしみこんだご飯がこれまた最高でひたすら満足。
食べ終わり割り箸を箸袋に入れようと見ると、国際観光レストランの文字。
ルーツはドイツ・ベルリンだとのことで、そういわれてみればドイツでは日本で言うところの「さばの味噌煮定食」くらいポピュラーな食べ物「ヴィーナーシュニッツエル(ウイーン風カツレツ)」に似てないこともないな・・・・
ちなみにソースはヨーロッパ軒オリジナルでイカリソース社が製造元とのこと。



水温む伏見川

小雨の伏見川河原、朝の散歩。気温8℃。
桜並木は今日が満開状態。
ピンク色の風景の中に白い花の桜の木。

これからの季節雨の日は足下に気をつけて散歩しないといけない。

アスファルトに整備された土手の道を体長1cm~3cmくらいのカタツムリがよく見るとたくさん散らばってのんびり横断している。
足の裏に「ぶちっ」という感触を感じたら、「あっ、やっちゃった!ごめん!」と言わなくてはならない。

ふと河原を飛び交い横切る鳥が数羽。

ツバメがもうやってきている。

2012年4月8日日曜日

中国でもオレンジのおなじみの看板

年々路線が増えてくる上海の地下鉄。
駅の中も所々ショッピング街やファーストフード街ができている。
乗換駅にあった「吉野屋」で牛丼セットを食べてみる。

ひらひら肉は日本のものに近いが、どんぶりの表面の3分の1を煮込みすぎたような福神漬けが占めている。
基本的にご飯がうまくなくて、せっかくの肉のたれがもったいない。
小さな袋にショウガの刻んだものと唐辛子が入っているが、袋が開けにくくてあきらめる。
それとセットに付いてくるのが「ICE」と書いたカップに入った決して冷たくない豆乳とヨーグルトの間の子みたいなやつ。地下鉄運賃4元(60円)に対し、この牛丼セット27元。

昆山という町


 上海の町から車で1時間半ほど走ると、蘇州の手前に「昆山」という町がある。場所的には上海のベットタウン的な要素が強いかもしれない。
蘇州や南京に向かうときに高速道路のインターチェンジにその昆山の文字を何度も見てはいるけど、滞在したのは初めて。

例のごとく朝の散歩は公園に行き、公園から人の流れをたどって市場へと向かう。
こじんまりした公園でひともまばら。

公園を抜けて雑踏のざわめきが近づいてきて、空気に青臭いにおいと生臭いにおいが混ざってくる。
公設の市場だ。


できたての豆腐から湯気が立ち上り

出番?をまつ鳥たち。
鶏はもちろんアヒルや鳩まで待機している。みんな中国人の胃袋に収まってしまうのだ。




これまた湯気でほかほかの肉まん屋さん。看板のメニューには20種くらいの名前が並んでいるが、どれがどれだかわからない。
でも、一つ一つせいろの中には違う種類のものが蒸されていて、次々買いに来る客の要望でいろんな形や色のものが見えて、
何が入っているかわからないが、人気のものを2種類買っていく。
ニラ入りの肉まんが1元(15円)、ちょっと茶色っぽく中には何も入ってないおそらく黒糖だと思われる味のものが0.7元(11円)だった。


量り売りするお酒の入った甕の並ぶ酒屋さん。人形の表情がなかなかいい!

今が旬のタケノコを並べている店が多い

こんな町の中、「昆山市公共自転車」と書いてある鮮やかな緑の自転車が時々目についた。
中国の都市部の道路では自動車とバイクが交通のメインだが、バイクも最近は全然音のしない電気自転車がほとんどで、足でしっかりこぐ自転車はほとんど見なくなってきた。
エコなのか事故対策なのか、はたまた運動推進の意味なのか、市の運営するレンタル自転車が人気のようで、保証金(といっても30元(450円))は最初に必要だが、後は市内の20カ所ほどのスポットでいつでも乗り回せるようだ。
国民性から言って、次々自転車はなくなっていくんじゃないかと思うが、こんな公共性の高い風景は中国では初めて見る。

湧水の風景 柿田川湧水群

山に登ることにいつもついて回るのが、降りてからの温泉とその山々がはぐくんできた水の姿。
雪解け水が地下に潜り、長い年月をかけてわき出てくる。
その姿は神秘さや「聖なるもの」を感じさせる。

日本一の富士山の雪解け水を一気に地表に吹き出すようなわき水が、静岡県沼津にある「柿田川湧水群」
この川の源流そのものが一日なんと100万トンの湧水。
看板には東洋一とある。

 
ひっきりなしに車が行き交う国道1号線のよく見ないと通り越してしまう柿田川公園。
その中に水が湧き出している場所が見れる展望台がある。
第一展望台から川を見ると川幅20mくらいの真ん中にクレーターのようにくぼんだ場所から、砂を巻きあげながら水があふれ出ている。

白い輪郭の場所が水が湧き出しているところ。なんだか巨大な化学実験の雰囲気も漂っている。

そして、第二展望台。
筒状のところから水が出ているのだろうが、あまりにもその量が多くて、波も立たない。
水の透明度かその色からか、神秘的で吸い込まれていきそうな感じ。
気持ちよさそうに泳ぐ魚たちも神々しく見えたりする。

そんな水の聖地にも戦国時代に「泉頭城」という城が築かれ、幾人かの武将がその城主になったとか。
私も城を持つならまずきれいな水の確保から始めると思うので、ここは理想的かも。
かの徳川家康もしっかり目をつけ、この地を隠居城にすべく造営を命じたものの、完成前に没してしまったとのこと。城の見取図を見ても水の城と呼ぶにふさわしい。